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[interview]男女問わずに利用できる制度や申請方法を1冊に集約!『仕事と子育て両立支援ハンドブック』ができるまで

みなさん、こんにちは。「トランスコスモスSDGs委員会オープン社内報」編集部のs子です。

ちょうど1年前、「女性活躍の場づくり」でダイバー推進統括部の寺杣郁江さんにインタビューをさせていただきましたが、今日は同じ部署の中江さんと瓜生さんにも登場いただき、ダイバー推進統括部の取り組み、そして当社で働くパパやママ社員・管理者にご活用いただきたい『仕事と子育て 両立支援ハンドブック』について、お話を伺いました!

寺杣郁江さん
トランスコスモス株式会社 ダイバーシティ推進統括部長 兼 グローバル事業統括人材マネジメント統括部長。
GCDF-Japan キャリアカウンセラー。マーケティングリサーチ会社を経て2004年入社。リサーチ部門のほか、人材開発やダイバーシティ推進の責任者として、次世代のリーダー育成に従事。自身の経験も生かし、子育て中の女性のキャリアアップもバックアップするなど、トランスコスモスにおける女性活躍推進の立役者。

中江さおりさん
トランスコスモス株式会社 ダイバーシティ推進統括部
ダイバーシティ推進部 部長

瓜生理香さん
トランスコスモス株式会社 ダイバーシティ推進統括部 
ダイバーシティ推進部 エキスパート

仕事と子育て、並行して大切なこと。

――以前、寺杣さんには「ダイバーシティ推進統括部」が発足した経緯や、研修内容についてお話いただきましたが、改めて皆さんの経歴を教えてください。

[interview] 本当の意味でのジェンダーの平等を目指し、女性のエンパワーメントを図る
(前編)https://note.com/tci_sdgs/n/n9edce51dba5a
(後編)https://note.com/tci_sdgs/n/nc82ff9550720

寺杣さん
2008年にダイバーシティ推進の部署が人事本部内に新設された当初より責任者として従事。2019年より経営直下となりました。
 
中江さん
私が「ダイバーシティ推進統括部」に異動してきたのは、2022年の4月です。これまでは、サービス部門でBPOからDEC(DI)領域まで幅広く渡り歩いてきましたので、部門との繋がりを活かしながら、より多くの方がイキイキと活躍できる環境づくりを目指してお役に立ちたいと考えています。
 
瓜生さん
私は2015年の4月からになります。当時の部署名は「女性活躍推進課」でした。その年の9月より産休に入り、17年の3月末に復職しました。
 
――ダイバーシティ推進統括部では仕事と子育ての両立を支援するために様々な施策を行われているとお聞きしています。育休中のパパやママ社員に「両立支援ニュース」を発行したり、イベントを実施したり、「ダイバーシティ推進ポータル『cosmos★net』(以下『cosmos★net』とする)」内でロールモデル紹介をされたりしていますが、どのようなきっかけでスタートしたのですか?

寺杣さん
両立支援施策はママ社員を応援する目的でスタートしました。当初は「両立支援」ではなく、「育児支援」という名称だったのです。途中から、育児を支援するのではなく育児と仕事の両立を支援することがキャリアを形成する上で大切だということを、ちゃんと言葉で表そうと、「両立支援」という名称に変更しました。

瓜生さん
現在の「両立支援ニュース」は、3ヶ月に1回、A4サイズのものを育休中の皆さんに郵送しています。表面は会社の動き、裏面がコラムという構成です。子育てしていると、なかなか時間もとれませんし、会社の情報に自分からアクセスすることは難しい。でも、休業中であったとしても、ちゃんと会社と繋がっていることを感じてもらい、少しでも不安を軽減してもらえたらと思って発行しております。ですからこだわっているのは、メールではなくて紙にすること。時間のある時に気軽に読んでもらえるように、仕様も内容も意識しています。

――最新号を拝見したのですが、「ドイツ人に学ぶ自己肯定感の育て方」など、多岐にわたってためになる情報で構成されていてびっくりしました! 子育てを経験された当事者ならではの目線で作られているのだなと。『cosmos★net』についても教えていただけますか?
 
寺杣さん
『cosmos★net』では、ダイバーシティ推進に関する様々な情報発信を行っています。
・経営トップ及び人事本部長からのメッセージ
・活動の背景、目的、行動計画
・女性社員のキャリア開発施策紹介
・ロールモデル紹介(部長職以上の女性社員、活躍する女性社員、パパママ社員)
・両立支援ハンドブック、両立のヒント集、両立支援ニュース
など

中江さん
私もこのポータルサイトを活用していました。特にロールモデル紹介のところですね。当社は多くの部門がありますので、そこで働く方々がどのような仕事をされているのか、どんな風にキャリアを形成されているのか、様々な働き方や考え方があることを知ることができます。また、組織に子育て中の方がいらした際には、仕事と子育ての両立について参考になるロールモデルもあるので、ご案内していました。また、ダイバーシティ推進に異動するにあたり、もっとこんな内容を盛り込んでほしいなどのリクエストもいただきましたので、皆さんに届いているのを実感しています。

瓜生さん
特に、子どもが生まれた後にどういうスケジュールで仕事と子育てを両立しているのか、具体例が欲しいという意見がとても多いのです。一人ひとり本当に事情が違うのですが、サイトには多様なモデルケースが掲載してあるので、その中で自分に合いそうなところを、いくつか参考にしてもらえたらなと思っています。また、サイトに掲載された方々からも、自分がやってきたことを改めて振り返ることが励みになったと、双方から良い感想もいただくことが多くあります。
両立支援については、ロールモデル紹介以外に当社オリジナルの『仕事と子育て 両立支援ハンドブック』を作成し、同様に『cosmos★net』からいつでもダウンロードできるようにしています。妊娠、出産、復職の主な流れや利用できる制度、手続き方法等をまとめ、正社員、契約社員、管理職と対象者別に3種あり、こちらもとても役立っているとのお声をいただきます。

本当に必要な情報を一冊に集約。「おめでとう」の気持ち込めて。

――『仕事と子育て 両立支援ハンドブック』(以下、ハンドブック)は、どのような経緯で生まれたのですか?

寺杣さん
当時は出産届けや復職するための手続きなどの情報がまとまっていなかったのです。そのときのチームメンバーが産休に入るときに、すごく困っていました。問い合わせをしたいけれど、どこに聞いたらいいか分からない。そういうこともあり、情報を全部集めよう!と、決めました。このハンドブックを見れば、手続きや業務の進め方・申請の仕方など、どのタイミングで何をすべきか完結できるようにしたい、大変だけれど腹をくくったのです。そこから本当に笑っちゃうぐらい大変でした。

仕事と子育て両立支援ハンドブック
ハンドブックの内容の一部

――どんな想いをハンドブックに込めたのですか?
 
寺杣さん
一番最初のページに入れた言葉は「おめでとう」でした。一番伝えたかったことです。そして、そこから全ての流れを順番に必要な情報をまとめて、1冊のハンドブックが完成しました。

――作ったハンドブックはどのように活用したのですか?
 
寺杣さん
今ではご本人からも上司からも、“ハンドブックを読むことで理解が深まった、すごくありがたい”と、喜んでいただいていますが、最初は各組織のトップである役員の皆さんに知っていただくことからスタートしました。そして、ハンドブックを手に全国行脚しながら広めていきました。

瓜生さん
『仕事と子育て 両立支援ハンドブック』は一度作成して終わりではなく、関連する法律の改正や制度改正等を受け、その都度更新しています。特に直近2022年10月には、男性の育児参画を目的として新たに出生時育児休業の創出と元来の育児休業制度改正と大きな動きがありましたので、それにあわせて全体的なリニューアルを行いました。法律や制度は細かな条件が多く、昨今の女性活躍推進の世間の流れにより改定のスピードが速いため正確な最新情報を収集するのは労力がかかりますので、その助けになればと思っています。
 

新たな多様性を生み出す社会へ

――最後に、皆さんの今後の展望や、こうなったらいいなという未来像をお聞かせください。
 
瓜生さん
ジェンダー平等な社会、仕事も子育ても、性別にかかわらず対等な立場の社会。本当にそのような社会になったらいいですね。
 
中江さん
女性活躍を中心として、誰もが働きやすい、そして活躍できる会社を目指したいですね。これまでの取組をベースとして、その幅も徐々に広げられたらと考えています。各部門のダイバーシティ推進担当とも連携を図っていますので、今後も現場の声を聞きながら、新たな取り組みにもチャレンジしていきたいと思います。
 
寺杣さん
女性の活躍でいうと、以前に比べて管理職比率はかなり上がってきています。なので、このまま目標に向かって続けつつ、ダイバーシティ、働く環境など、今後もトランスコスモスの課題として、分析して、ヒアリングしながら進めていけたらなと思います。

女性活躍からスタートして、これまでなかった『仕事と子育て両立支援ハンドブック』の実現、そしてさらなるダイバーシティの推進がこれからまた始まっていく予感のする、一時間のインタビューになりました。以上、どんどん進化するトランスコスモスのダイバーシティの現場からお届けしました!
 


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