シリーズ「SDGsの基礎を学ぼう」~ゴール13:気候変動に具体的な対策を~
こんにちは。トランスコスモス株式会社 DEC統括 兼 トランスコスモスSDGs委員会 編集員のナリタカです。
今回の記事はシリーズ「SDGsの基礎を学ぼう」~気候変動に具体的な対策を(ゴール13)編~をお届けします。
まだまだ暑い日が続きますが、本日の記事ではこの暑さの一つの要因でもある「気候変動」を取り上げます。
皆様ご存じの通り、地球が温暖化することによって様々な影響が出ています。
日本でも、集中豪雨が増えたり台風が大型化したりと、その影響を身近に感じることが多いですね。
このまま地球の温暖化が続いた場合、生態系が変化することによって食糧が足りなくなったり、海面が上昇して人間が住むことができる地域が減少したり、自然災害が今よりもっと頻度が高く、激しいものになっていくと予想されています。
暗い未来ですが、将来の世代でなく、今を生きる私たちの生存にも関わってくる大問題です。
身近な例でも、ただでさえ暑い夏がこれ以上暑くなることなんて想像もしたくありませんよね。
では、そもそも、この地球温暖化はなぜ起きているのでしょうか。
それを理解するために、まず地球の温度について考えてみたいと思います。
地球が存在する宇宙空間の気温はマイナス数百度と、信じられないくらい寒いので、そんな空間に浮かんでいる地球は普通に考えればカチンコチンのはずです。
なのに、なぜこんなに暖かいのかといえば、それはずばり、太陽によって暖められているからです。
寒い部屋の中でストーブにあたっているイメージですね。
太陽から受ける熱によって、地球は緑豊かな美しい星でいられている訳ですが、この熱の取り扱いの難しさに私たちはようやく気付きました。
私たちの身の回りにあるものは、元をたどれば全て地球の一部だったものです。
いわば、地球という資源を使って私たちは生きている訳ですが、この使い方が「太陽からの熱を必要以上に地球にこもらせる」という結果を招いてしまっています。
温室効果ガスという言葉を聞いたことがあると思います。
これは、大気中に存在する「太陽の熱をこもらせる効果のある」気体のことを指します。
具体的には、二酸化炭素(以下CO2)、メタンなど、主に私たちが活動する中で放出されているもので、この量が多すぎることで地球に必要以上の熱がこもっています。
これが地球温暖化です。
大気の中にある温室効果ガスの多くをCO2が占めており、更にそのCO2の多くが化石燃料に由来するものです。
化石燃料とは、太古の昔の動物、植物、微生物が化石となった上で、地球の熱などの影響で変化し、とても良く燃える、という特徴を持ったものです。
具体的には、石炭、石油、天然ガスなどが挙げられますが、このうち特に石炭と石油は燃えるときに大量のCO2を放出しますので「化石燃料を燃やす⇒CO2が発生⇒地球に熱がこもる」という一連の流れが地球温暖化の主な要因とされています。
この流れを変えて、化石燃料の使用を減らして、CO2の放出を減らそう、という考えをCO2(=二酸化炭素)の「炭素」をとって「脱炭素」といいます。
もう少し踏み込んだ形の、今度は炭素の英語読み、CO2の「C」である「カーボン」を使って「CO2排出量を実質ゼロ(ニュートラル)にしよう」という「カーボンニュートラル」という目標があり、現在数多くの国や地域がこのカーボンニュートラルを目標に掲げています。
日本でも、昨年就任した菅総理大臣が「2050年までのカーボンニュートラルを目指す」ことを宣言しました。
脱炭素の具体的な対策としてはやはり、石炭、石油の使用を減らすことであり、中でも火力発電における石炭の使用を減らすこと、火力発電自体を減らすこと、自動車のエネルギーを石油から電気や水素に変えることなどが脱炭素の大きなトピックです。
特に火力発電自体を減らし、自然の力を用いてCO2を排出しない発電に変えていこうという「再生可能エネルギーへの転換」がこれからのキーワードであり、国だけでなく企業にも求められています。(なぜ企業に求められるのかは第一回の記事を参照)
トランスコスモスSDGs委員会でもこの一環として「グリーン電力証書」というものを購入しました。(詳細はコチラ)
地球温暖化への対策、脱炭素への対応は待ったなしです。
SDGsのすべての目標に対して言えることですが、その課題を理解した上で、自分達が提供している、あるいは提供ができそうなサービスを通じてその課題を解決できないか、という視点が、SDGs時代の企業の基本姿勢として必要になっています。
シリーズ「SDGsの基礎を学ぼう」では
「聞いたことはあるけど詳しくは知らない」
「何となく理解しているけど言葉にして説明はできない」
となりがちなSDGsの各テーマの基礎的な知識について、言葉にして説明できるレベルで知っていただけるような記事を提供していきます。
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