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「物流2024問題」とは?再配達率半減に向けて

みなさん、こんにちは!
トランスコスモスSDGs委員会オープン社内報記者まーたろうです。
突然ですが、みなさんは「物流2024年問題」をご存じでしょうか?


■「物流2024年問題」とは

物流2024年問題とは、働き方改革関連法によって、2024年4月からトラックドライバー等の時間外労働が年間960時間に制限されることによって、物流業界の様々な課題・問題が表面化することです。
 
トラックドライバーの方たちの労働環境は、これまで若手不足とドライバーの高齢化による労働力不足等から、長時間労働が慢性化しているといった大きな課題がありました。
そこで今回の法施行は、トラックドライバーの方たちの年間時間外労働時間に上限を設定することで、長時間労働を無くし、労働環境をより良くすることを目的としています。

しかし一方で、人手不足が根本的に解消されないまま、トラックドライバー1人当たりの労働時間が短くなることで、物流業界全体の輸送能力が大きく不足し「モノが運べなくなる」という可能性が懸念されているのです。

■物流業界の現状

コロナ禍以後、近年のインターネットを利用したEC販売の伸びとともに宅配サービスも年々急速に拡大しており、令和4年度には年間で約50.6億個の取扱いがありました。
一方で、この宅配サービスにおける「一度の宅配で荷物を受け取れず、再度の配達を依頼する」いわゆる「再配達」の割合は、令和5年10月期の調査で約11.1%、令和6年4月期では10.4%となっており、物流に大きな負担となっているのです。
再配達が増えると、トラックドライバーの方たちは何度も何度も配達に伺わなければならず、非常に大変です。
そのため、物流各社はトラックドライバーの負担軽減のため、何とか一度で荷物を受け取って貰えるよう、様々な工夫をしながら日本の物流を維持しているのです。

■再配達率削減に向けた取組

国土交通省は、物流事業者にとって大きな負担となっている再配達率の高さを削減するため、EC事業者、物流事業者等が、荷物の受取方法や日時を消費者自身で選択・確認できる仕組みを構築することや、物流負荷の軽減に協力的な消費者に対してインセンティブを付与することで、消費者の意識変容を促し、持続的に再配達率を低く抑える仕組み作りを支援する実証事業を実施します。https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001726956.pdf

出典:再配達率削減緊急対策事業(国土交通省)

みなさんも、ECサイト等で商品を注文して荷物を受け取る際は、一度の配達で確実に受け取れるよう、ゆとりある配送日時を指定したり、置き配やコンビニ受取を活用して、なるべく物流に負荷をかけない方法を選択してみてください!

■持続可能な物流の実現

物流は社会の重要なインフラであり、物流が停滞することは、社会が停滞することとも言えます。
トランスコスモスは物流業界における働き方改革・省力化・効率化を支援し、様々なステークホルダーとの連携、消費者の意識改革・行動変容を促す取組に参加することで、将来の持続可能な物流の実現に取り組んでいきます!


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!