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[interview] 事業成長と切っても切れない“働きがい”。従業員エンゲージメントから見えるもの #目標8【後編】

●前編はコチラ

6万人の積み重ねで継続してきた会社の成長


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神谷
ところで、当社の経営の基本理念に「お客様の満足の大きさが我々の存在価値の大きさであり、ひとりひとりの成長がその大きさと未来を創る」とありますが、この言葉はまさにトランスコスモスのビジネスの根幹を表しているものだと思います。小さな工夫も毎日やっているとそれが365日積み重なって大きな成果となります。お客様企業の満足を超えるサービスを提供するのは、実は大発明じゃなくてもいいんですよね。

高山
成長の持続化ってまさに積み重ねですよね。トランスコスモスはどのように実現してきたのでしょうか。

神谷
我々はアウトソージングサービスを提供しているわけですが、お客様企業がコアじゃない業務を切り出されるという時に、それをしっかり受け取り、少しずつの改善を積み重ねて成果を出して信頼を得る、ということを地道に繰り返してきた、ということだと思います。その結果更に広い業務を我々に任せていいただくことができた。既存のお客様企業の継続率も非常に高いですよね。

高山
今更、持続可能性とかじゃなくて、もう当初から持続可能な会社だったんですね。

神谷
そうですね。ビルトインされています(笑)。


2030年を超えて、もっと先の未来のために

高山
トランスコスモスはどのような方向に向かうといいでしょうか。

神谷
いろいろ考えはありますが、変わらないのはPeople & Technologyというビジョンだと思います。AIやテクノロジーの進化は、人を省く方にいきがちなのですが、そうではないと思っています。人が活躍できる場というのは今後もなくならないはずですから。最初に話した日本のホワイトカラーの生産性の低さに繋がるのですが、仕事を支えるホワイトカラーのマジョリティの部分の生産性を底上げしていける会社になれればいいのではないかと思っています。つまり、特別ではない、ある意味普通の人が色々なトレーニングを受けて、良い志を持って働くことで、生産性を上げて価値を作る。トランスコスモスはそんな会社になれたらいいなと思っています。

高山
実現するには何が大変ですか。

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神谷
いろいろあるとは思いますが、今までと全く同じことを同じように取り組んでいるだけではどんどん陳腐化してデジタル、AIに代替されるようになりかねません。そうならないように、我々もどんどんと新しいテクノロジーを取り入れ、新しい形で人の採用、教育を行って、何ができるようにならないといけないかということを、きちんと考えていくことですね。それは案外難しいことで、でも非常に大事なことでもあると思っています。

s子
どのような改善が必要でしょうか?

神谷
やはり従業員エンゲージメント調査からも分かったように、会社のビジョンの共有と、個人のキャリアパスです。
前者はコミュニケーションの部分だと思うので、このSDGsの活動なども通じてビジョンをアップデートし、言語化した上で、社長からダイレクトにメッセージを発する機会を増やしたり、リーダーがそれぞれの部門のメンバーにしっかりと話をするなどと言った活動が必要ですね。
個人のキャリアパスは、モチベーションややりがいにもつながります。特に若い世代からすると5年後10年後にどのようなオプションがあるのかが、現状ではイメージしにくいようです。原因は、身近にイメージできる先輩が少ないから。ですから、自分の将来を描けるように会社がキャリアオプションを示すのと合わせ、サポートできるよう意思を共有することも大切だと思っています。

s子
会社と個人どちらのビジョンも共有することが「働きがいも経済成長も」につながりますね。将来を担う若い世代には、どのようなことを期待しますか?また、今後の展望もお聞かせください。

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神谷
この領域は、本当に世代によって価値観は求めるものが違う傾向がありますから、若い世代に積極的に意見を出してもらいたいです。若い世代の将来に取って良い方向にすすめて行けるように支援していきたいと思っています。ただ、世の中のことを考えそこで何かを変えていく為に動く、ということの前提として、まず個人として、プロフェッショナルとして、会社と関係なく、自分で自分の価値を作れる人になることを目指して頂きたいと思います。それを支えるのも会社の責任だと思います。
その観点で、会社として目の前で取り組むべきは、デジタルを活用した新しい働き方の実現だと思います。今後もリモートやオンラインで働くことがベースになるでしょうし、それによって、子育て中の女性など、今まで働けなかった優秀な方を働き手として活用できる機会が増えると思います。まだまだ色々と変えていかないといけないことはたくさんありますが、この2年でずいぶん変化は起こりました。例えば本社を豊島区に移転するのも、ここのオフィス(渋谷ファーストタワー7階)もそのひとつと言えますね。
イノベーションをどうつくっていくのかが、これからの課題。2030年を超え、もっと先を見据えて進化し続けたいと思います。

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