第13回SDGsオープンラボ:令和4年度政府成長戦略・骨太の方針を予想
こんにちは、トランスコスモスSDGs委員会 オープン社内報 副編集長タキザワです。
今回は、2021年6月7日(月)にオンライン形式で開催された、SDGsオープンラボの2021年度第13回目について報告します。今回は81名の社員が参加しました。
「令和4年度政府成長戦略・骨太の方針を予想」というテーマで開催されました。
改めての復習ですが、SDGsで可視化された課題に関する対応策を検討するには、政府成長戦略に着目するのが有効です。
政府成長戦略は、社会課題解決の具体策(法改正・税制・予算)が記されているものであるからです。
また、政府成長戦略をしっかりと理解する上でも、政府予算編成カレンダーを把握しておくことが重要である点を再確認いたしました。以下が政府予算編成カレンダーの概要です。
・通常国会が1-6月
・通常国会後、来年の通常国会で何を決めるかの準備をします
・6月の「成長戦略・骨太方針」がスタート
・8月末に「次年度予算概算要求」(何にいくらくらい使うか)
・12月末に「次年度予算閣議決定」
・来年1月より「予算委員会審議」
・来年4月より令和4年度の予算や制度改正
以上のようなスケジュールで政府の予算編成は動いています。
政府成長戦略・骨太方針を把握しておくことで、国が来年やることを先取りできるといえます。
各業界も、このスケジュールを踏まえた形で、事業計画を立てています。
こうした政府の基本方針を押さえて、営業力を上げていくのがこの勉強会の大きな目的であることを再度確認いたしました。
⽇本の抱える課題は失われた30年と⼈⼝減少・⾼齢化でありまして、 そうした課題の解決に向けて、イノベーションを阻む硬直化した社会システムを成長戦略で変えていく必要があります。具体的には約100兆円の予算と法改正で何ができるかについて記されたのが毎年の成長戦略であると捉えることもできます。
令和3年度の成長戦略の原案を紐解いていくと、Society5.0・全世代型社会保障・地方創生という例年頻出であったキーワードに加えて、Well-being、グリーン、人への投資といった観点も加わっています。こうした方向性を踏まえつつ、令和4年は、「生産性向上」がキーワードになるのではないかという予想を取り上げました。
そうした予想をする上でヒントとなりそうなのが、プロジェクトT報告書です。プロジェクトTは、民間有識者の方や若手議員が集まり、日本の中長期課題を検討する勉強会で、報告書は令和2年の10月に公表されました。
<プロジェクトT報告書(スライド)>
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/seicho/PJT/dai1/sankou.pdf
<プロジェクトT報告書(本文)>
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/seicho/PJT/dai1/siryou3.pdf
本提言においては、日本の産業全体が30年もの間、飛躍的な発展を成し遂げられない原因は「組織の高齢化と硬直化」にあり、解決策として組織を解放し若者の挑戦を促すことだと指摘がなされています。
令和3年度の成長戦略が閣議決定される直前であるタイミングで、令和4年度まで見据えて、政府成長戦略・骨太の方針の本質や将来像について検討いたしました。成長戦略をビジネスに生かして社会課題を解決していきましょう!